ONE LAST KISS  最后的一个吻 日本語歌詞訳(中国語)

エヴァンゲリオンの主題歌

エヴァと宇多田ヒカルについての関係を追っていくと、まずはじめは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』のテーマソング「Beautiful World」が思い出されるでしょう。〈もしも願いが一つだけ叶うなら/君の側で眠らせて どんな場所でもいいよ〉というフレーズ、他者との適切な距離感を掴めず、自分の殻にこもりがちな中でも“君“を求め続ける“僕“の姿は現実と理想の間でもがくように生きている私たちにも共感する部分があるインパクトの強い曲でした。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のテーマソングとして制作された「桜流し」も、宇多田ヒカルの楽曲です。叙情的なピアノから始まるこの曲は、〈あなた無しで生きてる私〉から見た美しくも悲しげな世界観に引き込まれます。歌詞のなかに劇中のセリフを想起させるフレーズがあることから、“葛城ミサトの目線で書かれた曲”という解釈がされることが多いです。しかしながら、「桜流し」は大切な存在を失った人への普遍的なメッセージとして世界中で愛されています。そして、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の主題歌「One Last Kiss」は、シリーズ完結作のエンディングを飾っています。心地よく飛び跳ねるビート、豊かな低音を響かせるベースライン、凛とした強さと今にも壊れそうな脆さを内包したメロディ。自己と他者の関係性の本質に迫りながら人生のあらゆる状況を前向きに楽しんでいく姿勢が感じ取れる歌詞。〈誰かを求めることは/即ち傷つくことだった〉〈忘れられない人〉という人生の捉え方は、シンプルでいてなんとも心をつかまれる歌詞ですよね。孤独と向き合いながら生きていく中で、誰もが共感し得る「忘れたくないこと」や「忘れられない人」などに思いをはせながら、さまざまな個人的な思いでや映像が浮かんでくるような余白の多い構成となっています。ここでは、清々しい気分になれる軽やかなこの一曲に注目してみたいと思います。今回、私が大学で専攻した第二外国語の勉強をもう一度やり直したいということで、中国語訳にチャレンジしてみましたのでお付き合いください。

第一次的卢浮宫博物馆 (初めてのルーブルは)
没什么 (なんてことなかったわ)
只为了我的蒙娜丽莎 (私だけのモナ・リザ)
因为已经遇见所以 (とっくに出会ってたから)

初次看了你 (初めてあなたを見た)
那天开始动的齿轮 (あの日動き出した歯車)
不被停止的丧失的预感 (止められない喪失の予感)

已经满满地有 (もういっぱいあるけど)
还有一个增加吧 (もうひとつ増やしましょう)
Can you give me one lust kiss?  (最後のキスをお願い)
什么不想忘记 (忘れたくないこと)

什么不想忘记  (忘れたくないこと)

不善于被对照片拍 (写真は苦手なんだ)
你照了,停止(あなたが映ったまま)
我的心的投影机 (私の心のプロジェクター)

正装做不孤独 (さみしくないふりしていた)
那个是彼此彼此 (そんなのお互いさまか)
是寻求谁的 (誰かを求めることは)
就是说受伤 (すなわち傷つくことだった)

Can you give me one lust kiss?  (最後のキスをお願い)
为了燃烧吻吧 (燃えるようなキスをしよう)
即使想忘记 (忘れたくても)
也不被忘记 (忘れられないほど)

已经知道 (もうわかっているよ)
即使世界末日到也 (この世の終わりでも)
即使变老也 (年をとっても)
难以忘记的人 (忘れられない人)

难以忘记的人 (忘れられない人)

刮的风过后 (吹いていった)
追赶了 (風の後を)
过后追赶了 (追いかけた)
晃眼的下午 (眩しい午後)

出典: One Last Kiss/作曲:宇多田ヒカル 作詞︰宇多田ヒカル 参考サイト:『エヴァ』×宇多田ヒカルの14年を辿る